お知らせ

2026/03/04

お知らせ

次回の特集展示「ガンダーラの仏像と仏伝―釈尊のすがた―」のお知らせ

5月23日(土)から9月27日(日)まで、特集展示「ガンダーラの仏像と仏伝―釈尊のすがた―」を開催いたします。

 ガンダーラは仏像が初めてつくられた地域として知られていますが、釈尊像の特徴のひとつは、頭部の後ろに頭光と呼ばれる円形の光が刻まれていることです。頭頂部が盛り上がっていることや、一枚の衣を身に巻き付けていることなども特徴的です。さらに、周囲の神々や人々に比して大きく表現されています。これは釈尊が偉大な人物として崇拝されていたことを顕示しているのです。

 今回の特集展示では、釈尊の姿が刻まれているガンダーラ仏を並べました。「占相」は赤子の釈尊に頭光があらわされています。「梵天勧請」は悟りを開いた釈尊に対して、梵天と帝釈天が人々に説法することを要請し、釈尊がそれを受け入れたところです。釈尊は実際に各地で説法を行い、多くの人々が聴聞に駆け付け、神々や動物も集いました。「説法印仏坐像」や「帝釈窟説法」は、釈尊の凛とした姿です。また、入滅(涅槃)後に釈尊の遺骨(舎利)を祀る供養塔が建てられました。「ストゥーパ型舎利容器」は舎利塔のミニチュア版で、「円筒型舎利容器」は金箔で荘厳されています。

 加えて、17世紀頃にタイで制作された「仏足石」も特別展示しました。左足跡をかたどり、装飾を施したものです。その大きさや壮麗さからも、釈尊が尊崇されていたことがうかがわれます。

 また、釈尊の姿が絵画としてあらわされる際は、その肌も衣も金色に描かれました。金色に光輝くような尊者として崇められていたことを示しているのです。そうした作例として、「釈迦十六善神像」と「仏涅槃図」を展示しました。周囲の神々や人々に比して大きく描かれていることもわかります。

 常設展示のガンダーラ仏とともに、人々や神々から敬慕されていた、崇高・偉大な釈尊の姿をご覧ください。



注目の作品

① 説法印仏坐像 3世紀頃 

典型的な説法印を結ぶ像。光背は悟りを開いていることを示す

説法印仏坐像.jpg

② 帝釈窟説法 2~3世紀

岩窟で瞑想していた釈尊に帝釈天が質問し、釈尊が法を説いた場面

帝釈窟説法2.png

③ 梵天勧請 3世紀頃 

悟りを開いた中央の釈尊に、梵天と帝釈天が説法を要請している

梵天勧請.jpg

④ 愛馬別離 2~3世紀

出家をするため城を出た釈尊が、愛馬と従者に別れを告げた場面

愛馬別離.jpg

⑤仏涅槃図(ぶつねはんず) 江戸時代 宝暦10(1760)年  

釈尊入滅の情景を描いた仏画。背面に結縁者名が列記されている


仏涅槃図.jpg

⑥【特別展示】仏足石 17世紀頃か

太陽や月、動植物、法具などの図様が描かれ、2匹の蛇が守護する


仏足石.jpg

Page Top