お知らせ

2022/08/31

お知らせ

特集展示
「仏教美術の精華 観音応現身像をまじえて」のお知らせ

20221123_第14期特集展示A4チラシ.png

11月23日(水)から2023年3月12日(日)まで、特集展示「仏教美術の精華 観音応現身像をまじえて」を開催いたします。美麗な仏教美術の数々を、間近でご覧いただければと思います。

注目の作品

三十三応現身立像(さんじゅうさんおうげんしんりゅうぞう) 梵王身(ぼんのうしん)

 室町時代 明徳5(1394)年頃

観音菩薩(かんのんぼさつ)は悩み苦しむ人々を救うため、相手や状況に"応"じて、"身"をさまざまに変化させて"現"れるとされ、その33の姿は「三十三応現身(さんじゅうさんおうげんしん)」と称されます。彫刻作品の遺例はあまり多くありません。今回の特集展示で紹介するのは、三十三応現身像のうちの1 ()で会津の法用寺(ほうようじ)旧蔵と伝わります。「梵王」という墨書があり、「梵王身(ぼんのうしん)」の像であることもわかります。
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日吉山王十禅師曼荼羅図(ひえさんのうじゅうぜんじまんだらず)

 鎌倉時代 14世紀

比叡山(ひえいざん)東麓の日吉(ひよし)大社(滋賀県大津市)は、比叡山の鎮守神を祀る神社で、山王とも呼ばれます。この図は、その中の主要7神(上七社(かみしちしゃ))のうち、十禅師社の祭神を僧侶の姿で単独に描いた、めずらしい作品です。
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紺紙金字一切経(こんしきんじいっさいきょう)神護寺経(じんごじきょう))のうち仏説意経(ぶっせついぎょう)

 平安時代 12世紀

紺色に染めた紙に、金泥(きんでい)で経文を書いており、平安時代後期を代表する装飾経の一つ。見返し(表紙裏)には霊鷲山(りょうじゅせん)を背景に説法する釈迦如来が描かれています。銀は黒変しやすいのですが、写経後すぐに奉納されてあまり空気に触れなかったため、土坡(どは)や雲の銀泥(ぎんでい)がきれいに残っています。
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※11月8日~12月4日、当館常設展示の大日如来坐像は神奈川県立歴史博物館の特別展「源頼朝が愛した幻の大寺院 永福寺と鎌倉御家人―荘厳される鎌倉幕府とそのひろがり―」に特別出品のため不在です。詳細は、こちらをご覧ください。

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