お知らせ

2023/10/08

お知らせ

特集展示
「初公開の仏教美術―如意輪観音菩薩像・二童子像をむかえて―」のお知らせ

11月22日(水)から2024年4月14日(日)まで、特集展示「初公開の仏教美術―如意輪観音菩薩像・二童子像をむかえて―」を開催いたします。

 特集展示開催にあわせ、京都醍醐寺伝来の平安仏2件を常設展示「祈りの世界」エリアにくわえることになりました。如意輪観音菩薩坐像は、平安時代中期、10世紀にまでさかのぼる貴重な作例です。近時の修復で当初の面貌が明らかになりました。二童子立像(矜羯羅童子、制吒迦童子)は、11世紀末、12世紀初め頃製作された瀟洒な作品です。

 さらに特集展示エリアには、大般涅槃経如来性品十四音義、北斉時代の如来像、当麻曼荼羅などの初公開の経典・彫刻・絵画を展示いたします。常設展示「祈りの世界」とあわせて、半蔵門ミュージアムの仏教美術をご堪能ください。

注目の作品

如意輪観音菩薩坐像(にょいりんかんのんぼさつざぞう)

 平安時代 10世紀

通常の輪王坐とは異なり、右足を跏し左足を踏み下げる半跏の姿がめずらしい。

如意輪観音菩薩半跏像_04.jpg

二童子立像(にどうじりゅうぞう)

 平安時代 11~12世紀

不動明王に随侍する矜羯羅・制吒迦の二童子像。当館不動明王像とは別の一具。

二童子立像_01.jpg

当麻曼荼羅(たいままんだら)

 室町時代 16世紀

仏菩薩の姿が細密な筆致で描き出され、右下に僧形像の中将姫を描く。

SI00208647_02.jpg

如来像(にょらいぞう)

 中国・北斉時代 6世紀

元は挙身光背を負う高浮彫りの如来立像で、背面に複数の「比丘尼」の陰刻がある。

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大般涅槃経如来性品十四音義(だいはつねはんぎょうにょらいしょうぼんじゅうしおんぎ)

 平安~鎌倉時代 12世紀

「如来性品」で言及される梵語の発音を解説した書。石山寺学僧の所持本。

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刀八毘沙門天像(とうはちびしゃもんてんぞう)

 江戸時代 天保4(1833)年

3面12臂で獅子に騎乗し、8本の刀を持つ毘沙門天の異形像。

刀八毘沙門天像_01.jpg


会期中には、イベントも開催いたします。

■運慶八百年遠忌記念講演会

「運慶の晩年と死をめぐって」

12月9日(土)14:00~15:30

講師 山本 勉(当館館長)

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■半蔵門ミュージアム講演会

「仏像の魂?心月輪の魅力」

2月24日(土)14:00~15:30

講師 佐々木 守俊氏(清泉女子大学教授)

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■スライドレクチャー

「展示品の見どころ紹介」

12月17日(日)14:00~14:40(受付開始13:30)

講師 吉田 典代(当館上席客員研究員)

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■江戸歴史文化講座

「大坂合戦と豊臣秀頼・徳川家康」

3月16日(土)14:00~15:00(受付開始13:30)

講師 岡崎 寛徳(当館主任学芸員)

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